ブランドレポート

SFIDA

apasalのブランドレポート第一回は、高品質・ハイデザイン・フェアトレードのサッカーボール製造からスタートしたフットボールブランド、"SFIDA"。旗艦店「FOOTBALL SELECT SHOP SFIDA」で、代表の倉林 啓士郎さんにお話を伺いました。SFIDAの哲学やこだわり、裏話をお楽しみ下さい。

── SFIDAの、ブランド設立までの経緯を教えて下さい。

独立した当初は海外に行って輸入してきたいなという感じで、会社を作ったんです。ある時新聞で、「サッカーボールはパキスタンで作られています」と言う記事を目にしたのですが、そこでは児童労働の問題があって、それを防ぐ仕組みとしてフェアトレードと言う仕組みが紹介されていたんです。それを見て、「これだ!」と。

自分がやりたかったものづくりだし、人が行って無い国だし、サッカーずっとやってた自分にぴったりな商品だし、フェアトレードという付加価値の高い仕事が出来ると思って、インターネットで工場を調べました。22、23歳の頃かな。いくつか工場を廻って、一箇所だけ取引してくれるとこがありました。そこから輸入し始めたのが最初です。

── そこでボールに出会わなかったら、今のSFIDAは無かったのでしょうか。

そうですね。大学生の時は某社でモバイル事業部の立ち上げをやっていて、事業は順調だったのですが、やっぱりこれは自分のやりたい仕事じゃないなと思って。ほんとずっとサッカーとかやってた人間なので(笑)。

この事業自体は伸びていくだろうし楽しみだけど、もう真逆なことやろうと思って、ものづくりをしようって事を思い立ちました。素材も知らないし、工程も知らないし、輸入も知らないし、販売の仕方も知らないのに、会社を辞めて海外へ。白黒のSFIDAって書いてあるボールを作って輸入したのですが、全然売れなくて(笑)。それがスタートですね。2005年だから、7年前位ですね。「パキスタンの人たちのためになるボールです」と、リュックサックにボール5個位入れて小学校の先生とかに営業してました。

── 直接パキスタンに行って、いかがでしたか?

毎年パキスタンは行きますけど、全然文化も違うし宗教も違うし、最初は結構おっかなびっくり。「大丈夫かな」なんて思いながら初めて工場に行った時は、イスラム教国だからヒゲ生やしてないと、一人前の男と思われないかもしれない、なんてヒゲ生やして行ったりしました(笑)。

パキスタンではサッカーボールは立派な輸出産業になっているせいか、実際に工場で会ってみると、英語も喋れるし、人徳もあるような人が多かったです。信用できるし、大体親子で一緒に仕事してたりしてるんですけど、なんだかいい感じだな、と。仕事してる上では結構まぁもちろん喧嘩も結構するんですけど、毎日スカイプとかでパキスタンと喧嘩しながら、自分達でコーディネートしてやってます。もう7、8年程ずっと付き合いがあるので、最近はパキスタンのスポーツ用品業界の人達の所へ行くと、「オオ!ケイシロウ、ジャパニーズ クレイジーガイ!」みたいな(笑)。

その工場では今までシンプルなスポーツボールしか作ってなかったのに、うちが依頼する商品って結構デザインが…。シンプルなものなるべく作ろうと思ってるんですけど、やっぱりたまーにすごいクレイジーな色合いのやつとか、版も普通は10版くらいまでで収まるのに、うちのボールだと版がこんな、一個のボールで5倍位積み重なってて。「お前の所だけで倉庫一個埋まりそうだ」とか(笑)。以前作ったデニム地のボールなんかも、パキスタンで作っています。

結構ベンチャーな工場で、先進的なことやってて伸びていますので、チャレンジングな事も引き受けてくれますね。品質も良くて。クオリティ関しては、ほんとにいいもの作ってくれてる工場です。